月に何度か神谷町に来る。用事が済むとたいていは21時過ぎていて、すぐに入れる店は少ない。この辺りはサラリーマンが多いので、残された数少ない店に集中する傾向がある。その中でも僕のお気に入りの一つが「築地 魚よし」だ。
魚よしは天下一 神谷町店の2階にある。天下一も遅くまでサラリーマンであふれるような店だが、大通りに面していて、サッっと入ってサッっと出るような雰囲気がある。そのビルの傍の路地を入ったところに階段がある。その階段を上がると魚よしだ。
この2店は経営が同じなので、お互いのメニューを注文することができる。魚よしで飲んでいて、シメに天下一のラーメンを食べることもできるのだ。
魚よしはものすごく騒がしい時がある。若い会社員の男女と、一応上司らしき人もいるのだが、まるで学生の飲み会のように盛り上がっている。傍には女性2人で静かに飲んでいる人たちもいる。たぶんこのギャップを誰も気にしていない。すごい空間だと思う。
魚よしは魚がうまい。店名からして魚がウリの店なのは分かるが、本当に魚がうまいというのはあまりないものだ。刺身だけでなくて、焼き魚もうまい。値段はかなり安い方だ。この店が人気があるのは当然だと思う。
磯丸水産 大塚北口店
どこに行ってもやたらと目にする「磯丸水産」。さすがに一回くらいは行っておこうと、かなり遅い時間に訪問してみた。居酒屋の聖地と言われる大塚だが、夜は意外と早い。22時を過ぎると行きたい店はたいてい店仕舞いしている。その点、磯丸水産はほとんどの店舗が24時間営業。大塚北口店も24時間だ。店舗は130店以上あって、都内だけでも90店くらいあるそうだ。そりゃあ、やたらと目にするわけだ。
鮮魚系チェーンの居酒屋だから刺身がメインかと思いきや、なんと焼き物がウリだった。1台ずつ焼き台が置かれていて、いろいろな活貝などを焼いたりする。
値段はチェーン店にしては高めの設定。それでも僕らが入った時は満席で、その後入れ替わって遅い時間にまた満席になった。なぜかすごい人気だ。
最初に頼んだビールがすぐに出てきたのは好印象だった。たったそれだけのことだが、出来ている店は意外と少ない。店員さんたちは明るい雰囲気で、気を遣わずに過ごすことができる。また来たくなる店というのは、こういうところが違うのかなと思う。
杭州飯店 新潟 燕
新潟に行く用事があったので、久しぶりに杭州飯店に寄ることにした。何年振りだろうか。昔は年に一回くらい食べに来ていたので、こんなに間が空くと、なんかものすごく昔のことのように感じる。
もう何年も食べていなかったが、杭州飯店のラーメンの味ははっきりと覚えている。煮干しの香りの強いスープに大量の背脂。麺は極太でコシがありゴムのように伸びる。玉ねぎもいいアクセントになっている。こんな個性的なラーメンはなかなかないものだ。
お店はものすごくお客さんが入っていた。大きな店なのに、外に何人か待つほどだ。出て来たラーメンは昔とは少し違っていた。構成する要素は全く同じ。背脂は乗っているし、煮干しの香りもする。麺は極太。でもなんか違う。引っ張ってもなかなか切れなかった麺は、今回はぷつりと切れてしまった。スープも少しライトで、煮干しの香りは弱い。
だからどうだと言う訳ではない。たぶん代替わりしたから味が変わったのだろう。昔よりもお客さんは入っているし、接客もかなり良くなっている。硬くて強かった麺は柔らかくなっていて、スープもマイルドで食べやすくなった。だから前よりお客さんが入っているのかも知れない。でも先代の味のファンだった人からすると、物足りないのではないだろうか。変わってしまったなあと、ちょっと寂しい気もするけど、よくあることだし仕方ない。また数年後に食べに行きたいと思う。
定食 さくら 千石
都営三田線の千石駅近くにある定食屋「さくら」。閉まるのが早くてなかなか行けないが、たまたま通りかかった時にやっていたので入ることにした。
この店はこの辺りの定食屋の中では一番ではないだろうか。味が良くてボリュームもあるのがいい。特に築地で仕入れる魚介を使った煮物や刺身や揚げ物がうまい。母子でやっていて、お茶とお水はセルフ。早く閉まるのはご飯がなくなるかららしい。
「骨付きかつとしゅうまい定食」930円を注文。カツは大きいので二枚に切ってある。揚げ物は出てくるまでに時間がかかるが、かなり美味しい。カリカリの衣に中はしっとりとした最高の状態。これに梅干しとほうれん草のお浸しと具だくさんの味噌汁が付く。お酒も飲めるが、閉まるのが早いので普通のサラリーマンが平日に飲むのは難しいかもしれない。
ジムビーム ハイボール セミナー
昨日は「ジムビーム ハイボール セミナー」に参加した。ウイスキーの説明からはじまりバーボンの話へ。バーボンはトウモロコシとライ麦で作った酒で、元々はヨーロッパからやってきた人たちが現地の材料でウイスキーを作ろうとしてできたもの。そして、バーボンといえばジムビームだ。
ジムビームハイボールの作り方は次の3つに注意する。カットレモンを軽く絞って先に入れる。氷は山盛りにする。ソーダは愛情を込めて泡立たないように注ぐ。こうすると、美味しいハイボールになるらしい。泡立てると炭酸が逃げて気抜けしてしまうのだ。
会場は勝どきの「チキンカントリー」だった。写真は名物の「ローストチキンカントリー」。この後、お店の方がかなり細かく解体してくれる。ふっくらとして美味しいチキンだった。揚げ物や濃い味の料理とジムビームハイボールは相性がいい。このローストチキンカントリーなんか最高だ。