くにろく 居酒屋探訪記

飲み&食べ歩きメモ

杭州飯店 新潟 燕

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 新潟に行く用事があったので、久しぶりに杭州飯店に寄ることにした。何年振りだろうか。昔は年に一回くらい食べに来ていたので、こんなに間が空くと、なんかものすごく昔のことのように感じる。

もう何年も食べていなかったが、杭州飯店のラーメンの味ははっきりと覚えている。煮干しの香りの強いスープに大量の背脂。麺は極太でコシがありゴムのように伸びる。玉ねぎもいいアクセントになっている。こんな個性的なラーメンはなかなかないものだ。

お店はものすごくお客さんが入っていた。大きな店なのに、外に何人か待つほどだ。出て来たラーメンは昔とは少し違っていた。構成する要素は全く同じ。背脂は乗っているし、煮干しの香りもする。麺は極太。でもなんか違う。引っ張ってもなかなか切れなかった麺は、今回はぷつりと切れてしまった。スープも少しライトで、煮干しの香りは弱い。

だからどうだと言う訳ではない。たぶん代替わりしたから味が変わったのだろう。昔よりもお客さんは入っているし、接客もかなり良くなっている。硬くて強かった麺は柔らかくなっていて、スープもマイルドで食べやすくなった。だから前よりお客さんが入っているのかも知れない。でも先代の味のファンだった人からすると、物足りないのではないだろうか。変わってしまったなあと、ちょっと寂しい気もするけど、よくあることだし仕方ない。また数年後に食べに行きたいと思う。