くにろく 居酒屋探訪記

飲み&食べ歩きメモ

やきそばー HIT 巣鴨


前身がバーの焼きそば屋なので、やきそばー。実家のバーを2代目が今の店にしたらしい。巣鴨で飲んで帰るときに、シメと飲みを兼ねて時々寄って帰る。
「和風醤油らーめん」600円を注文。以前は太麺だったが、かなり細麺になった。麺は2日かけて仕込む手打ちで、注文を受けてからパスタマシンで切り出す。3時間も手でコネるというが、今でもそうなのだろうか。
ご主人お一人でやっているので、回転はよくない。それでもこの日も満席で、みんなお酒を飲んだりお喋りしたりしながら、らーめんや焼きそばができるのを待っている。急いでいる時にはオススメできないが、のんびり過ごすにはなかなかいい店だ。

中華 成光 ラーメン 神保町


遠くからでも目に飛び込んでくる昭和な店構え。古き良き町の中華屋風でありつつ、清潔感も感じる外観。半チャンラーメンで有名な「中華 成光」にやってきた。
店に入ると、ご主人が常連さんだか近所の人だかとテレビを見ながら話をしている。とりあえず「ラーメン」530円を注文。今どき530円は安い。
ラーメンの見た目はかなり洗練された昭和風。まさに昔ながらのラーメンだ。ホウレン草とメンマ、ネギ、チャーシューが載っているシンプルな構成。チャーシューの切り方は様式美を感じさせる美しさがある。麺は柔めだが、スープと合っていていい感じ。麺を食べてスープを飲んで、麺を食べてスープを飲む。その単純な繰り返しで、あっという間に食べ終えてしまった。
次回は餃子やチャーハンで飲んでみよう。壁に貼られたメニューはかなりの種類がある。その時の気分で飲みながら注文するのも面白そうだ。
帰る時までご主人と常連さんのお喋りはずっと続いていた。このお喋りはBGMのようなものだ。お客さんが帰るときに「ありがとうございました」と言ったり言わなかったり。なんか緩い感じでいい店だった。

串カツ田中 大塚店


串カツ田中は2008年に世田谷に一号店をオープンして今年で10年になる。創業の地は東京だが、先代が大阪の西成ということで、大阪伝統の味を引き継いでいるとのことだ。全国に店舗展開しているが、東京だけでも80軒くらいある。大塚店にはオープン当初に来たことがある。チェーン店の串カツを食べ比べる個人的な企画?のために再訪してみた。いろんな店を回っている人が、「他の串カツチェーン店よりも美味しい」と言っていたからだ。
「盛り合わせ(5品盛り)」640円を注文。アスパラ、串カツ牛、串カツ豚、レンコン、玉ねぎの5本のセットだ。盛り合わせはすぐに出てくるし、代表的なものが入っていたりするので、初めての店などではよく注文する。噂どおり串カツは美味しかった。安い店にありがちな油でべっとりすることもなく、軽く揚がっている。ソースも僕好みだ。
お酒もかなりいい感じだ。生ビールはプレモルだし、今一番注目のジムビームハイボールも置いてある。「ビームハイボール」は350円と安く、「チンチロリンハイボール」という面白い企画まである。サイコロを振ってゾロ目が出たら、ジムビームハイボールが一杯無料。出た目の合計が偶数だと、一杯半額。奇数だと、「メガビームハイボール」700円を飲まないといけないペナルティになる。メガビームハイボールは普通のハイボールの倍量だから、350円の2倍で700円。特に損をするわけではないが、見た目がデカイので、罰ゲームで飲まされている感はある。
すごくいいなと思ったのは、最初の生ビールが数秒で出て来たこと。実に気持ちのいい店だ。それと、ホッピーの中を頼んだら、毎回ジョッキの半分以上入れてくれる。チェーン店巡りをしていて学んだのは、こんな小さなことが一番大切なことで、意外とできていない店が多いということだ。

北大塚ラーメン


チャーシュー麺で有名なラーメン店が大塚駅近くにある。「北大塚ラーメン」という店だ。丼いっぱいに敷き詰められたチャーシューが圧巻。このビジュアルがネットで広まって更に人気店になった。
平日の夜の19時前だったが、店の前に行列はなし。食べ終えて店を出たら15人以上並んでいたので、タイミングがよかったようだ。この日は「チャーシュー麺(中)」800円にした。食券は「チャーシュー麺(並・中)」と書かれていて、並でも中でも同じ値段。大盛は150円で別に食券を購入する。「小ライス」50円を頼んでチャーシュー丼にするのも人気だ。お昼はライス無料だそうだから、みんなこの食べ方をしているのだろう。
チャーシュー麺も人気だが「激辛ラーメン」も同じくらい人気がある。こちらの食券には(半)と書かれている。これは辛さを抑えめにしたい時に「半で」と言えばいいのだ。
丼いっぱいにチャーシューが敷き詰められているが、実際は丼が小さいので、写真で感じるほどのボリュームはない。食堂のうどんの容器といえば分かりやすいだろうか。プラだかメラミンだかの、あの入れ物だ。でも中身はギッシリと入っている。チャーシューをどけると、半分に切った玉子とメンマ、ネギなどが下から出てくる。
脂が多めの醤油ラーメンだが、僕はこのジャンクな感じがすごく好きだ。麺もスープも割と普通だが、全体のバランスがすごくいい。チャーシューは特にうまい。カエシを入れる前に何かの液体を丼に入れる。それがちょっと気になるけど、うまさの秘密だろう。
「脂多めにできる」という情報がネットに書かれていたので、「脂多めにできるんですか?」と聞いてみた。答えは「脂多めはやってません」。ネットの情報が古いのか元々やってないのかは分からないが、ネットなんてそんなもんだ。「モンゴル出身のご夫婦がやっている」という情報もあるが、こちらは未確認。

やぶそば 南青山


朝からお墓まいりに行って、2ヶ所目が終わるとちょうどお昼近くになる。その後は近くの「やぶそば」で一杯やって帰る。でもこの日は別の店にしようと、同じ通りの寿司屋に行くことにした。寿司はたぶん何軒かあるのだが、昔からやってそうな店を選んだ。
階段を上って店に入ると、カウンターにお客さんが一人。ご主人は板をひたすら拭いている。もうランチの時間ではないのかもしれない。「すみません、まだ大丈夫ですか?」と声を掛けてみたが返事はない。同じことをあと2回ほど言ってみたが、ご主人がこちらを見ることはなかった。
で、やっぱり今回も「やぶそば」に来てしまう。ここはいつも温かく迎えてくれる。席数はかなり多いが、いつ来てもほぼ満席だ。「天ざる」1,100円とビールを注文。メニューには「店主おすすめ 天ざる 満足頂ける一品です」とある。確かに満足できる内容だ。
この店は蕎麦以外にもいろいろなメニューがあって、カツ丼を頼む人も多い。ラーメンも人気だが、お彼岸のときはラーメンはやってない。霊園の通りにある店ならでは事情だろうか。

ダイラバ食堂 東新宿


仲間内の打ち上げで「四川焼肉 ダイラバ食堂 東新宿」に行ってきた。焼肉と書いてあるが、普通に四川省と雲南省の料理を出す中華料理店だ。
ダイラバ食堂は「中国茶房8」の姉妹店で、要町店と東新宿店がある。HPによると、特別顧問の馬剣氏は周恩来氏が作った中国の国営レストラン「四川飯店」の元料理長。数々の受賞歴がある料理人だ。
東新宿にはチェーン店からマニアックな店まで、いくつか中華料理店がある。ダイラバ食堂はメニューがしっかりしていて24時間営業なので、かなり使い勝手がいい。貸切の飲み放題だったが、料理も美味しくて店内もキレイ。宴会に使うにはちょうどいい店だった。